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Author:seikaiji02
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祠堂経によせて |
祠堂経によせて
浄土真宗の教えは、あなたはそのままでいいんだよ、という教えです。 ここで言う“そのまま”とは、どういうことなのか。 私は少し勘違いとしていたと思っています。
「花すみれ」(平成二十九年一月号)に紹介されていた、あるおばあちゃんの話です。 「ありがたい、ありがたい」と念仏を称え、何事にも感謝しているおばあちゃん。
ところが、末期がんに侵され入院します。最初は医者や看護士や家族に笑顔でいたのに、 病状が悪化し苦しくなると、いよいよ周囲の人々に当たり散らし、悪態をついた。 最初はありがたいと思っていても、耐え難い不幸が訪れたなら仏を恨む。 これが人間の姿ではないでしょうか。
ここで、以前の私だったら、“そのまま”とは、「病気のままでもいいんだよ」という意味だと思っていました。 病気が治らなくても、心の持ちようでいくらでも幸せになれるという意味だと思っていました。 しかし、今は違います。
“そのまま”とは、「仏を恨んでもいいんだよ」という意味ではないでしょうか。 仏さんに救われていたと思っていた自分が、実は間違いだった。 正しいと思っていた自分が、実はそうではなく迷いのなかにいた。 言い換えれば、迷いのなかにいてもいいんだよ、ということです。
人は正しさを頼りに生きます。 一回きりの人生。間違った生き方をしたくないという思いがあるからだと思います。 ひとたび、正しいと信ずることができたら、それに従って考え、行動を決める。 その結果、充実し、納得した生き方をする。そして、人からも正しい生き方をしたと認められたい。 そう考えるのではないでしょうか。
しかし、正しいと思ったことが、実は間違いだったということはよくあります。 何が正しいのかは、人間には分からない。 疑いを持ちながら生きる。その迷いの真只中にいる。 それに気づくことが、浄土真宗で言う“そのまま”だと思います。
さて今年の祠堂経ですが、布教使の紹介をいたします。 三日間、毎日布教使が変わります。テーマは、「ちょい悪おやじの三日間」
・三月十九日(日)は、輪島市剱地の光琳寺住職・木越祐馨さんをお招きします。 石川県立図書館史料編さん室勤務を経て、現在は輪島市・七尾市文化財保護審議会委員を務めています。
・三月二十日(月・祝)は、輪島市門前町の藤井敏夫さんをお招きします。 藤井さんは、十代の時に両親を亡くし、高校卒業後は石川県営牧場に勤務、酪農の道を進みました。 定年後は、真宗大谷派の専修学院で一年間勉学に励み、僧侶として教師資格を取りました。 清掃奉仕団として本山に参加、報恩講前の仏具磨きや、すす払いなど百回を超えています。 そんな話を披露していただけると思います。
・三月二十一日(火)は、金沢市石引で呉服屋を営む荒木範夫さんをお招きします。 荒木さんは、中学生の子供に先立たれた辛い経験を機に、仏門に入り、現在は呉服屋を営みながら布教使として全国を廻ってます。 誓海寺には昨年に引き続きの登場となります。 歴史家、酪農家、呉服屋と専門分野は違いますが、いずれもその道のプロです。 それぞれの視点からの法話を堪能してください。
なお、三月二十一日、内陣出仕は坊守が勤める予定です。 今年になって裳付五条(色の付いた法衣)を新調しました。お披露目となります。
平成二十九年三月五日 誓海寺住職 醒井秀和
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祠堂経のお知らせ |
慈光のもと、皆様には本願念佛の生活にいそしんでおいでのこととお慶び申し上げます さて、謹んで今年も下記のとおり、祠堂経を勤めさせていただきます 祠堂経はご先祖を偲び、そのご恩に感謝していく大切な行事です 是非 お誘い合わせの上御参詣下さいますようにお待ち申し上げております
日程 3月19日(日)から21日(火)まで 時間 午後1:30から(お勤めの後、法話) 場所 誓海寺本堂 布教使 3月19日(日) 輪島市剱地 光琳寺住職 木越祐馨氏 20日(月・祝) 輪島市門前 藤井敏夫氏 21日(火) 金沢市石引 呉服店店主 荒木範夫氏
内日角 誓海寺
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